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Basic 003 ハイレゾリューションオーディオのシステムアップと注意点

   

ハイレゾリューションオーディオのシステムアップと注意点

まず、ハイレゾリューションオーディオを楽しむ際のシステムアップだが、オーディオファイルを再生するトランスポートとして、PCや携帯プレーヤ、スマートフォンを使う事が一般的であるが、まず機器の出力端子やドライバ等がハイレゾに対応しているかを調べる事が必要である。

調べるポイントは
・標準状態でハイレゾフォーマットのファイルを再生出来るアプリケーションが有るか?
・OSに対応したアプリケーションでハイレゾフォーマットのファイルを再生出来るか?
・物理的にハイレゾに対応したUSB端子やデジタル音声出力があるか?
・アプリケーションがハイレゾのデータをハイレゾのままUSBやデジタル音声出力に送る事が出来るか?(PC内部で16bit,48kHz等にリサンプリングされてしまうものがあるので注意)
以上である。

ハイレゾに対応した端子(USBや光、同軸等)が判明したところで、その出力を受ける入力端子を持つDAC(DAコンバータ)を選ぶ。USBを使う場合は伝送フォーマット※1伝送フォーマット:USB Audio ClassやASIO、WASAPIなどがあるが送り出し側と受け側が相互に対応しているかを確認する。
再生機器側にデジタル出力が無い場合(アナログ出力がハイレゾ対応している場合)は、単体のDACは使えないので、アナログ入力(AUX-INやLINE-INと表示されている)のある機器に直接接続する。

良くあるトラブルとして、PCのハードウェアや常駐のソフトウェアによって、音質への影響が大きくあるものが良く見られるので、注意が必要である。

裏技としては簡潔な設計のUSBバスパワーのDACを使うと、PCのUSB端子の電源品質や信号品質を知る事が出来る場合があるので、実験してみてほしい。

光(オプティカル)接続では、ケーブルとコネクターの品質によってはハイレゾでリンクアップ出来無いものもあるので、少し注意が必要である。コネクター部分の相性も稀に問題があるので、その部分にも注意が必要といえる。パッシブ※2パッシブ:電源不要型の光分配器は特にトラブルを起こす事が多いので、使わないほうが良い。
同軸(コアキシャル)接続では、なるべく50Ωの同軸ケーブルを使いたいが、高品位なビデオケーブルでも問題の無い事が多い。※3グラウンドノイズ:接続機器間のアース電位間で発生する雑音グラウンドノイズには注意したい。

上記3種類の接続で、※4音質評価:忠実度音質評価を筆者の体験で並べると、
↑音質が良い
USB(良品質)
同軸(良品質)
光(良品質)
光(低品質)
同軸(低品質)
USB(低品質)
↓音質が悪い
となる事が多い。

USBの良品質は、ケーブルに品質の高いものを使い、マザーボードやUSB端子周りのノイズが少ないハードウェアで、OSやドライバ等のソフトウェアは音楽再生用にチューニングしたもの。
同軸の良品質も同様。マザーボードや同軸出力端子周りのノイズが少ないハードウェア。
光の良品質は電気的に結合していない為、マザーボードのノイズ等はほぼ関係が無く、ケーブルの品質が高く、コネクタの相性が良く、ソフトウェアのチューニングがしっかり出来ているものである。
光の低品質は同期が外れない範囲で、ケーブルの品質が低く、コネクタの相性が悪く、ソフトウェアのチューニングがされていない状態で、割り込みを奪い合うような状態。
同軸の低品質は、同期が外れない範囲でマザーボードや同軸出力端子周りのノイズが多く、ソフトウェアのチューニングがされていない状態で、割り込みを奪い合うような状態。
USBの低品質は、リンクが外れない範囲でマザーボードやUSB端子周りのノイズが多く、ソフトウェアのチューニングがされていない状態で、割り込みを奪い合うような状態。USBハブを経由すると更に悪化する場合がある。

以上の事から、比較的安定している光接続、しっかりチューニングを行って高音質を楽しみたい場合は同軸やUSBがお薦めである。USBは極端に音質が悪いセッティングにもなるところに注意したいところだ。

ノースフラットジャパンの販売している商品の中で、ハイレゾのデジタル入力が出来るものは、
DAC-SQ5J
DAC-H6J
DAC-X6J
DAC-X5J
FX-01J
FX-02J+
HAC-02J+
SQ3J
D802J+
D302J+
YD-202J(ハイレゾ対応アップグレードモジュール時)

部分対応
DAC-X4J(USBのみ16bit/48KHzまで)

非対応
UPA-D152J
UPA-152J MkII
YD-202J(標準モジュール及びPCM2704アップグレードモジュール時)
PCM2704+TDA1308 搭載 USB DAC/DDC & HPA 自作キット
PCM2704搭載 USB DAC/DDC自作キット

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谷原 寿栄

谷原 寿栄

1968年生まれ 音楽業界で30年 ミックス/マスタリングエンジニア オーディオ製品開発のアドバイザー 趣味はオーディオとクルマ
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1. 伝送フォーマット:USB Audio ClassやASIO、WASAPIなどがある
2. パッシブ:電源不要型
3. グラウンドノイズ:接続機器間のアース電位間で発生する雑音
4. 音質評価:忠実度

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