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Labo’s View 015 FX-AUDIO- FX502J-S

      2018/07/02

『立ち上がりの良いスピード感溢れる存在感のある音質が特徴の実力機』

パワースイッチとボリュームと保護回路動作表示LEDのシンプルなデザインで、FX-501Jより厚みのある本体からどんな音がするのか、早速レポートしたいと思う。

エージング前からスピード感を感じるが、ボーカル帯域の表現が全然本調子では無いので、エージングをしっかり行う。24時間ほどエージングしたところでかなり良い感じになってくるが、実力は48時間ぐらいから出てくるようだ。
とにかく全帯域がスピード感に溢れた立ち上がりの良い音で、スピーカーに対する制動力もなかなか良いものがある。解像度もなかなかである。
低域〜中低域(200Hz前後のスネアの銅鳴りやボーカルの低いあたり)のタイトな力強さはどんなジャンルでも音楽を心地よく響かせる。中域〜高域は無理に尖っているような感じは無く、スッキリ抜けが良い。
音場は左右前後とも自然な広がりで定位もしっかりしている。中低域がしっかり前に出てくるのは塊感があり、ポップスやロック系と相性が良い。

本機は12V〜24Vと広い電圧に対応しているが、音質的には24Vを供給した状態をお勧めする。
DC-Input端子はしっかりしたタイプを使っているが、センターピンは2.5mmなので、2.1mm系のプラグを刺す時には変換コネクタが必要なので、注意が必要だ。

本機はオペアンプを交換して変化を楽しむ事が出来る。保証が効かなくなるので自己責任というのはいつも通りだ。
OPA627では本機の特徴を更に引き出す方向で、全体的にスピード感と力強さが増して、音場の見え方も鮮明になる。
OPA627以外だとOPA1622はスピード感と力強さが増して、音像の描写が立体的で特にヴォーカルが心地よく、本機と相性の良い音を効かせる。
LME49720では、スピード感だけが上がって、中低域は少々落ち着いた感じになるので、ちょっと元気が良過ぎると感じた時には有効な調整要素になる。

試聴した機体だけの問題かもしれないが、本機はデフォルトがハイゲインの為、ボリューム最小の時に僅かに音が漏れる。実用上は問題を感じないレベルだが、完全無音が必要な場合には注意が必要だ。

総括
音の立ち上がりのスピード感が心地よく、元気の良いサウンドで中低域の塊感が心地よい本機はお勧めの逸品である。ロック系、ポップス系などを比較的大音量で鳴らせると本機の良さを活かせると思う。これほどに実力のあるアンプが増えると選択肢が多すぎて悩ましいという事になってきた。アンプのまとめ記事がそろそろ必要ではないかと思う。

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谷原 寿栄

谷原 寿栄

1968年生まれ 音楽業界で30年 ミックス/マスタリングエンジニア オーディオ製品開発のアドバイザー 趣味はオーディオとクルマ
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